「つくる」と「つかう」をつむぐ。
包装&販促資材を通して「消費」を考える。
紙問屋として誕生し、印刷や産業包装資材へと事業を拡大。さらには食品用プラスティック軽量容器、販促用のディスプレイやノベルティグッズと幅広い業種・業態へ包装&販促資材を提供すると同時に消費者プロモーションまでをも一貫して手がける廣川。そこには商品と消費者とが接する「売り場」というステージにおいて、その商品に対して消費者にいかに「注意喚起」させ、「興味・関心」を高めさせ、その上で「購買欲求および行動」に変化させ最終的に使用後の「満足」を得させるかという役割がある。その使命と可能性について、代表取締役社長 廣川信也氏に伺った。(http://www.hirokawa.co.jp参照)
マス媒体だけでは完結しない売り場における広告&販促事業です。

「つくり手」と「つかい手」。全ての購買行動はこの2つが結びつくことで成立します。実はそこにもう一つ、それらを結ぶ「つむぎ手」の存在が欠かせないことをご存知でしょうか。
「つくり手」であるメーカーが生産するものを、より効果的、魅力的、そして効率的に「つかい手」である消費者へ届ける。同時に「つくり手」がその製品に注いだ想いを「つかい手」に余すとことなく伝え、選んで、そして使ってもらうための信頼感の創出こそが「つむぎ手」である当社の役割です。もう少し具体的に説明しましょう。いかに優れた価値をもつ製品でも、売場からそれを包装なしで持ち帰ると製品は破損・劣化し本来の価値を失ってしまいます。 また売場でその価値を(ジャパネットたかたの高田社長の様に)存分に人が説明することもほぼ不可能です。このように考えると包装&販促資材は「つくり手」である生産者にとっては“代弁者”であり、同時に「つかい手」にとっては購入の“拠り所”でなければなりません。
売場で「お、これはCMで観た新製品だ」と気付かせる為の販売什器、「ほお、こんな機能があるのか」と理解してもらう為のPOP類、「これこれ、このパッケージ」として一目見ただけで安心感を与えられる包装資材などを通して、この両者間に信頼関係と親近感をつくることが役目なのです。当社では新聞・雑誌・テレビ・ラジオ・webといったマス&インタラクティブ媒体を用いた広告展開は行いません。なぜか?当社が活躍する場はあくまでも「売り場」であり、そこで活躍するものこそ包装&販促資材だからです。
売り場において「つくり手」のプライドとブランドを「つかい手」にしっかりと伝えていくことが当社の使命です。
広告業とパッケージ・メーカー業の2つの仕事が一度にできます。

毎年、学生の皆さんから、廣川は「広告代理店なのか、それとも資材メーカー&商社なのか」という質問をよく受けます。その時私は「そのどちらも正解!」と答えます。 つまり広告代理店を志望している学生の方には「ウチでは手にとれる、カタチのある『広告宣伝物』を自分がプロデューサーとなってつくれるよ」と言います。また一方印刷やパッケージ・メーカーを志望している学生の方には「印刷物やパッケージを単なる資材としてではなく売り場においてメッセージを放つ『メディア』として捉えた仕事が出来るよ」と言います。つまり当社の最大の特長は、(ここでは企業名は出せませんが)さまざまな業界において世界で活躍しているグローバル・ブランドや日本中誰もが知っているナショナル・ブランド、はたまた知る人ぞ知る老舗ブランドの販売促進プロジェクトにモノづくりを通して参加できるということです。
クライアント企業の商品開発段階におけるパッケージデザイン&設計に始まり、その後、売り場づくりの為の販促計画の立案、様々なディスプレイ&POPの制作、そしてノベルティを用いた購入促進消費者キャンペーンまでを一手に手掛けることができるのです。しかもそれを単なる企画として提供するのではなく、実際にパッケージやディスプレイ資材、そしてノベルティを生産するメーカーという立場で行えるのです。入社後、結構早くそういうチャンスが巡ってきますので、コンビニや書店などで自分が手掛けたパッケージや付録を手にとって家族や友達に「これ、俺が手掛けた企画やねん」と思いっきり自慢してみてはどうでしょうか。(笑)
「三方よし」ではなく「四方よし」という考え方に則っています。

昔から近江商人に伝わる精神を表す言葉に「三方よし」というものがあります。「売り手よし ・ 買い手よし ・ 世間よし 」。これを当社に置き換えると、包装&販促資材を販売する当社、それを購買する「つくり手」であるクライアント、そしてそのクライアントの商品を購入する世間=「つかい手」である消費者、その全てが満足することで初めて商売と言える、ということです。当社ではそれにもう一つ「仕入先と協力工場」を加えて「四方よし」を旨としています。つまり三方が満足しなければならないのは前述の通りですが、トレンドが目まぐるしく変わる消費財用の包装&販促資材を開発・生産する当社のような場合、クライアントや消費者から求められる資材を全て自社で調達・生産することは不可能であり、当社が必要とする原材料を探してくれたり、必要とする機能を一緒になって考えてくれたりする仕入先や協力工場の存在は不可欠です。
品質&衛生管理が生命線である食品用軽量容器は当社のグループ会社の生産工場で、そして多種多様な素材と加工技術の組み合わせが要求される雑貨やファッション系の包装資材は主として独創的なモノづくり企業の集積地である東大阪エリアで、そして販促資材はスピード&コストを重視し中国をはじめとする東アジアでというように大きな夢と創造力をもってモノづくりに励む外部の関係者と一緒になって汗を流しそしてみんなで「よかったね!」と言い合えるような人間関係があることも当社の大きな魅力です。当社の経営理念である「企業は永遠なり」という言葉。それは企業が続いていくためにはその「四方」が全て笑顔であり続けなければならない、ということを表しているのです。
「無理難題 大歓迎!」という精神で仕事を続けています。

クライアントが当社に求めているものは資材という「モノ」ではなく、売り場において自社の商品をいかに消費者に選んでもらうか、買ってもらうかという課題への「解決策」です。したがって「これ、いくらで出来る?」とか「あれと同じモノが欲しい」という相談はあまりなく、「こんなこと出来る?」とか「あんなことは無理かなあ、でもやってみて欲しい」といった、過去に前例がないような、あるいはほとんど実現不可能に映るような相談ばかりです。そんな時、私は社員に「絶対に『出来ません』と言ってはいけない」と言います。なぜならば、クライアントが今、困っていることは今までの常識や方式では解決し得ないからであり、言ってみればこれから先に出てくるニーズを敢えて当社に「予言」してくれている、それらを先取りできるありがたいお話だからです。しかし、こういった「無理難題」へは当然一人では立ち向かえません。当社ではチーム制をとり年次が近い先輩社員が新入社員のそばにいて気軽に相談できるようにしています。また営業、制作、購買、業務等の役割がきちんと決まっているので、課題に組織全体で取り組めるようになっています。その結果必ずしも常に100%の答えを出せるわけではありませんが、「こうすれば、出来ます」とか「ここを変えれば実現します」といったベタープランがいつも胸を張って出せるようになります。そうやっているうちに若いメンバーがどんどん自信と誇りを身につけていく様子が手に取るようにわかります。「答え」を出し続けることは決して楽ではありませんが、それを皆で乗り越えていった時の喜びはひとしおです。

