

私どもキヤノンソフトウェアは、その名の通り、キヤノングループにかかわるITで強みを発揮してきました。当社の2大事業のひとつである「エンジニアリング事業」では、まさにキヤノンの根幹を担うプロジェクトに参画しており、キヤノンブランドのデジタルカメラやネットワーク複合機といった製品群に組み込まれるソフトウェアを長年に渡り、作り続けています。
もう一つの柱である「ビジネスソリューション事業」では、企業向けのICTソリューションの提供に携わっています。ソフトウエアの生産性向上を促すCASEツールをはじめ、業界内で優位性を発揮する特異技術を武器に、グループ内に留まらず、外に向けても積極的に展開しています。
いずれの分野でも、私たちは川上から川下までの“すべて”を手掛けることで、質の高いサービスを提供してまいりました。それも高い技術を有しているからこそ成せる業でしょう。当社は基本的に全員がプログラム構築を学ぶところからスタートしますので、技術を大切にする文化が自然と根付くようになりました。技術に対する確かな知見が、お客様の信頼を呼び込んできたのだと自負しています。
キヤノングループでは「共生」を理念に、文化、習慣、言語、民族などの違いを問わずに、すべての人類が末永く共に生き、共に働いて、幸せに暮らしていける社会の実現を目指しています。私たちが社員に求めている要素もまさに「共生」であり、すべての社員が共通のゴールに向かって結束し、高度なチームワークを発揮することが、よりよいITの実現に繋がると考えています。
これに加え、今後は“技術”をより深く掘り下げていきたいと考えています。近年、マネジメント面に重点を置くIT企業が増えましたが、物事の本質を考える力なしにマネジメントは実践できません。そこで、当社ではプログラミング力をはじめとするITの本質を探る力を醸成することで、社員の技術力を高めていくことに注力してきました。技術という確かな拠り所があるからこそ、社員たちはプロジェクトの中心に立つシステムエンジニアとして大きく成長することができているのです。
高度な技術は知識だけではなく、経験によっても培われます。若いうちは辛い局面にぶつかることも多々あるでしょう。しかし、熱意を持って取り組めば、どんなバックボーンを持つ人間でも壁を乗り越えて、大きく羽ばたいていくことができるはず。確かな技術の土台は、折れない心が支えているのです。
技術をとことん高めるために、当社では社員教育に力を注いでいます。入社1年目で言えば、新人研修、事業本部別研修、マンツーマンでトレーナーが指導するOJT研修などをキメ細かく網羅することで、社員の一人立ちをしっかりとバックアップしていきます。
2年目以降もキャリアごとに成長の場を用意していますが、会社側で与える研修ばかりではなく、社員が自発的に勉強会を開催するケースが多いのが何よりの自慢です。特定分野において社内トップと呼ばれる人材が講師となり、惜しみなく自分の知識を伝える――全員の成長を促そうとしている点に、まさに「共生」の理念が根付いていることを実感します。こうした試みに対しては会社としても、時間や場所の提供をするなどして、惜しみなく支援していきます。
技術に関する知識は、「意欲」があればおのずと身に付くものです。ただ、知識を使う際に必要な考える力、気づく力については、学びの場を提供するだけでは不十分です。普段から多くの困難にぶつかって課題を乗り越えていくことで、そういう感性が磨かれるはず。未来を担う人材には、そういう力を普段から鍛え上げておいてほしいと思っています。